【2016.4】 香りの食卓!浮かべるハーブリースと簡単ハーブ活用レシピ

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緑がぐんぐん育つ初夏の季節。フレッシュで香りよい野菜をもりもり食べたくなりますね。
この時期、ハーブ苗もたくさん出回り始めます。

育てているけど、いまいち活用法がわからない…
使いたいけど、ちゃんと育てられるか不安…

という方のために、今月はハーブの簡単レシピと、おすすめハーブをピックアップ。
花カフェハニー実店舗でも人気だった、浮かべるリースの作り方もご紹介します!

 


普段のお料理にハーブを取り入れよう


今回はハーブを使ったお料理あれこれです。
育つ喜びを感じた後はぜひ、食べて楽しみましょう。

 

ディル&クリームチーズのディップ

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さわやかな香りのハーブです。今回はシンプルにパンにつけるディップとして
使いました。

ディルは、茎の部分が気になるようなら外して葉っぱのみ使ってください。
汚れを落として、キッチンペーパーなどで優しく水けを切って、刻んでください。

クリームチーズを室温で柔らかく(もしくは電子レンジ200wで少し温めて)戻し、
へらで練ってから、刻んだディルとお好みでこしょうを加えて混ぜるだけです。
クリームチーズ30gにディルを1枝ほど使いましたが、お好みで加減してください。

ディルといえばスモークサーモンとの相性が抜群なので、このディップを
スモークサーモンで巻いておつまみにも。保存は冷蔵庫で、早めに使ってください。

 

2種類のパセリバター

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ハーブの代表格、パセリ。、刻んでスープに、サラダに…だけではなく、パセリバターはいかが
でしょうか。
今回は、アンチョビガーリックとレモンの2種類です。

パセリは汚れを落として水けをよくキッチンペーパーでとってから刻んで
下さい。茎の部分は入れると硬いのでとります(茎は、スープの香りづけに
使えます)。

バターは溶けると変質するので、なるべく室温でもどして、すこし
硬めの段階でへらで練ってハーブなどを混ぜるとよいです。
室温に戻す際は、薄く切ると早く柔らかくなりますよ。

アンチョビガーリックは刻んだパセリ、すりおろしたガーリックほんの少し、
アンチョビを練ったバターに混ぜるだけ。
無塩バターを使うと、アンチョビをたくさん入れてたいときにも塩味の
調節が聞くので、もしお菓子を作ったあまりのバターなどあれば活用ください。

レモンは、刻んだパセリ、レモンの皮の黄色い部分をおろし金でおろして加えます。
酸味も欲しければ果汁も入れますが、混ざりにくいので皮だけの方が作りやすいです。

それぞれ量はお好みで。
保存の時は棒状にしてもいいのですが、一回分づつワックスペーパーで
キャンディ状にすると使いやすく見た目もかわいいです(上の写真参照)。
適当な大きさにカットしたワックスペーパーに好みの量のパセリバターを置いて、きゅっと
両端を絞り、形を整えてください。柔らかすぎで形を整えにくい場合は冷蔵庫で冷やしてから
行うとやりやすいです。

お魚や、パン、じゃがいも、キノコ類などを焼くときに、あるいはソース代わりに乗せたりしても
使えます。冷凍保存もできますのでパセリがたくさん取れた時に作っておくと重宝します。

例えば、このようなハーブオムレツ。
rHJM_0049シンプルな卵に少しの牛乳を入れて、ハーブバターを溶かして焼き上げるだけ。
仕上げにさらにハーブバターを載せると緑が表面に出てくるのでアクセントになります。


ローズマリーオイル

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ローズマリーは汚れを落として水けを完全にとって、オイルに着けます。数日すると
香りが油に移ります。そのまま入れておいても構いません。
今回は、100㏄ほどの瓶に一枝入れました。

オイルなので、こちらも何かを焼くとき、ドレッシングを作るときなど気軽に使えますが、おすすめは、
じゃがいもソテーです。

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切ったジャガイモを弱火でじっくり焼きましょう。気持ち多めのオイルで
焼くとフライパンにくっつきにくいです。火が通ったらほんの少し火力をあげて、好みの
焼き色にしたら仕上げに塩、こしょう。
外がカリカリ、中がほこほこ、ほんのりローズマリーの香り。我が家でも人気のじゃがいもの食べ方です。

 

rHJM_0140お皿の上に緑色があるとぱっと明るくなります。
料理のアクセントに、さまざまなハーブをぜひお楽しみください。

 


たくさん採れたらつくろう!ハーブの 『浮かべるリース』。


間引きや剪定でたくさん収穫できたら、フレッシュリースを作ってみるのはいかがでしょうか?
水に浮かべておけば切花と同じように、1週間くらい楽しめます。

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(自家製なら無農薬で安心。時々つまんで食べてもいいですね…!)

 

浮かべるリースの作り方

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お皿の大きさに合わせてワイヤーを円にしたものを用意します。
ハーブは短くカット。今回はお皿が小さめだったので、3cmくらいに揃えました。

パセリ、ローズマリー、ミント、バジル。
お花はアクセントに、マトリカリア(非食用)を入れました。
カモミールが咲いたら、カモミールのお花でも良いですね。

 

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細いワイヤーを別に用意し、土台のワイヤーに結び付けます。
今回は、アクセサリーなどに使うカラーワイヤー(#30)を使いました。
糸巻きのように小枝などに巻き取っておくと使いやすいです。

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ハーブを小さく束ねて土台のワイヤーに当て、細いワイヤーで巻き付けます。
根元のあたりをしっかりと留めるように。

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一束留めたら、次の束をずらしながら留めていきます。
直前の束の根元が、次の束で隠れるように続けます。

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1周ぐるりと留め終わったら完成!
水をはったお皿に浮かべてあげれば、切花と同じように楽しめます。

小さいと作りにくいので、大きめのリースから挑戦すると良いかもしれません。

リースの中央に瓶を置いたり、キャンドルを置いたりしても可愛いです。
水に浸からないよう、ココット皿などをひっくり返して土台にしています。

 


花担当が選ぶ 「うちにあると便利!」 ハーブ3種


(お料理については特に)ズボラな花担当がおすすめする、育てやすくて使いやすいハーブたち。
お庭に、ベランダに、ぜひどうぞ。
1.ローズマリー

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我が家で一番、使用頻度が高いのは「ローズマリー」。
一年中みどりが枯れない、常緑低木です。

木なのでとても丈夫ですが、成長はゆっくり。
小さな苗ではなく、ある程度育ったものを買った方が、たくさん使えます。
5~6月には挿し木でふやすのも簡単です。

お肉やジャガイモとの相性ばっちり。焼くとき一枝添えるだけで、香り高いグリルになりますよ。

 

2.タイム

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こちらも常緑小低木の「タイム」。
写真のような斑入りの品種など、園芸的にも見栄えが美しいものが多いです。
横に這うように育つ「這い性」のもの(クリーピングタイム)は、草花との寄せ植えにも。

こちらもお肉を焼くときに。魚にも合います。
また、スープや煮込みに入れるのも美味しい。ちょっと本格派な風味がつきます。

ローズマリーとタイムは一度購入すれば数年は楽しめる「木」なので、お世話が苦手な人でも安心ですよ。

3.イタリアンパセリ

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サラダに添えたり、スープに使ったり、あると便利なイタリアンパセリ。
わざわざ買うほどではないからこそ、ちょっと添えたいときにベランダにあると便利です。
(おもてなしや気分を上げたいときには、料理の見た目も大事です!)

タネからも育てやすい、2年草。

春にタネをまいたら、間引き・植え替えをしながら、夏~翌春まで随時収穫。
一株に葉が10枚くらいになったら収穫できる目安です。
翌年の初夏になると、花芽がついて花が咲きます。
花が咲いてしまうと葉が硬くなるので、たくさん収穫したい場合、花芽はなるべく摘み取りましょう。

一鉢をずっと育てるというより、春と秋にタネをまいて「サラダを育てておく」ような感覚で、キープしておきたいハーブです。
たくさん採れるときは、冷凍保存しておくと便利ですよ。

(写真 : 田村元一)

花カフェハニー
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