【2016.6】ユリの季節にぴりっと新生姜のパウンドケーキ

新生姜のケーキとユリ

季節は梅雨真っ盛りです。
しっとりしたお天気は気分も上がりにくいですが、落ち着いて過ごせるいい期間。

この時期に旬を迎える新生姜を使ったケーキで、ティータイムを過ごしてみてはいかがでしょうか。
ピリッとからだが温まる生姜で元気がわいてくるかも。

お供に飾るのは、こちらも旬のユリ。
花が大きく香りも強いので食卓には飾りにくいイメージがありますが、品種の選び方や飾り方のちょっとしたコツで、食卓が華やかになるアレンジになります。
ユリの上品で清楚な雰囲気は、ほかの花とはまた違った魅力。ぜひ試してみてくださいね。

新生姜のパウンドケーキ

rHJM_4078新生姜の時期に、さわやかな辛みが意外にバターや甘さと合うパウンドケーキです。
手軽に生の新生姜を使います。すりおろしと、刻んだものを両方入れることで、生姜感がアップ。

作って4日ほどすると、生姜の辛みや風味が弱くなってきますので、バターケーキではありますが、
お早めにお召し上がりくださいね。

rIMG_8513今回はクグロフ型を使い、見た目もかわいらしく仕上げました。こんな形の型です。
もちろん、一般的なパウンド型でも作れますので、お手持ちの型で量を調節してください。

新生姜のパウンドケーキ

14センチ クグロフ型1個分

<材料>
バター   100g
卵      100g
薄力粉 100g
砂糖 100g
新生姜のすりおろし  20g
新生姜のみじん切り  5g

<準備>
バターは指が通る程度に、卵は常温に戻し、溶いておく。
クグロフ型はバターを塗り、強力粉を振っておく。
オーブン(電気)を170度に余熱しておく

<作り方>
1.ボウルに入れたバターをハンドミキサーで撹拌しクリーム状にしたら、砂糖を3回に分けて入れ、つど混ぜる。白っぽくなるまでそのまま混ぜ続ける。
2.溶いた卵を3-4回に分けて1のボウルに入れる。1回ごとにハンドミキサーで完全に混ざるまで混ぜてから次の卵を入れる。(もし分離しそうな場合は、粉を一部入れる)
3.2のボウルに新生姜のすりおろしとみじん切りを加えてゴムべらでざっと混ぜたら、薄力粉をふるい入れる。完全に粉が見えなくなるまで切るように混ぜる。
4.型に生地を入れ、予熱したオーブンで30-40分ほど焼く。竹串をさして生地が付かなければ焼き上がり。焼きあがったら型の側面を軽く1周叩いて型から生地を離してひっくり返し外す。

 

rHJM_4134さらにおめかしするならアイシングシュガーをかけるのはいかがでしょうか。アイシングシュガーは粉糖に卵白(もしくは乾燥卵白+水)を加えて練ったものです。製菓材料店では、水で溶かすだけで使えるものも販売されています。

rHJM_4129さらに、生姜糖をカットして上にトッピング。半透明でちょっときらきらします。

rHJM_4114今回のゆりの白とも色合わせになりますね。梅雨を楽しむひと時にどうぞ。

 

 

ユリを食卓に飾ろう!品種の選び方


ユリとひとくちに言っても、さまざまな品種が出回っています。
食卓に飾るユリとして使いやすいのは

・香りが強くないこと
・花が大きすぎないこと

ユリと言って思い浮かぶ大きな花を咲かせるものは「オリエンタル系」
香りの強いカサブランカなどもこの仲間です。オリエンタルユリ

黄色やオレンジ系など色数が豊富で花が小さい「アジアティック系」「LAハイブリッド系」
アジアティック系の代表は、お花屋さんで「スカシユリ」と呼ばれているものです。
アジアティック系と、この後出てくる「ロンギフローラム系」をかけあわせたものが「LAユリ」と呼ばれるハイブリッド。
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すっと横向きに咲くトランペット型の花が特徴の「ロンギフローラム系」
お花屋さんでよく見かける「テッポウユリ」が代表です。
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一番香りが強いのは「オリエンタル系」のユリ。
甘く強烈な香りは魅力的ですが、食卓には少し強いかも。

一方、スカシユリやLAユリはあまり芳香がありません。
テッポウユリはその間くらい。香りはありますが、ほんのり香る程度。

食卓に飾るユリは、「スカシユリ」、「LAユリ」、「テッポウユリ」から選ぶと良いでしょう。
今回は、「テッポウユリ」を使いました。

 


花だけを短く活けるボウルアレンジ


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用意したのはガラスボウルと、飾り石を少し。

お花は、

・ テッポウユリ
・ キイチゴ
・ アルケミラ・モリス

です。

まずユリの下ごしらえ。花粉をきれいに取ります!ピンセットが便利。rIMGP0008

花粉は手や洋服につくと落ちないので注意が必要です。
(洋服についてしまったら、慌てず!こすらず!ガムテープやセロテープで取るといいです)
開ききった花粉は粉を吹いてやっかいなので、このくらいの早い段階で取ってしまいましょう。rIMGP0007

 

ガラスボウルの中央から放射状に活けていきます。
テッポウユリは花首でカット。キイチゴも短く切り分けて。ガラスボウルの縁から顔がのぞく程度。rIMGP0012

だんだん増やしていきます。
ユリは直接ガラスボウルにふれないよう、キイチゴをクッションにしましょう。rIMGP0013

ガラスボウルの半周くらい活け終わったら、足元をキイチゴの葉っぱで隠します。
飾り石もプラスして、足元を固定。rIMGP0015

 

最後にアルケミラモリスをふわっとあしらい、水を張ったら完成です!rHJM_4151


ユリと相性のよいアイテムたち


ユリの特徴は、なんといっても清楚で上品な雰囲気。
合わせる花や葉も、シンプルで主張が強すぎないものにするとユリの良さが引き立ちます。

合わせるアイテムも、エレガントな雰囲気のものがよく似合います。
今回使用したクグロフ型もぴったりですね。

繊細なレースペーパーや、流線形がきれいなカップやカトラリーも相性良しです。

ぜひ色々試してみて、優雅なティータイムをお過ごしくださいね。

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photo by 田村元一

【花カフェハニー】
お菓子担当・田島奈津子と お花担当・高畠美月による 「花+カフェ」 のプロジェクト。 2011~2014年まで、目黒区の洗足カフェにて週一日の実店舗を営業。 お菓子ワークショップ・お花ワークショップ・出張カフェなど。 お仕事の依頼はお問合せフォームからどうぞ。
【個人活動はこちら】
菓子工房 ichie http://kobo-ichie.com/
プランツジュエリー microm http://microm.jp/